移民・難民の学生のメンタルヘルス

移民・難民の学生のメンタルヘルス

 

こんにちは。

昨日9/17(土)にご縁を頂き、移民・難民の子ども・学生の心理について研究されている友人と話す機会を得ました。共通の友人からの紹介でした。

 

1 自己紹介

友人からは、

・大学で紛争後教育と接点。社会人を経て再度大学院に進学。

・JAR(難民支援協会)主催の「難民支援アシスタント講座」受講。

・論文のテーマを決め、協力者を募っている状態。

・教育と臨床心理、移民・難民を組み合わせた分野で、世に発信したいことがある。

というバックグラウンドを話して頂きました。

 

私からは、会社員の立場ながら、難民支援団体の応援を6年前から続けていること、元々の国際協力への関心のきっかけ、中学生~高校生の時期の経験は記憶に残りやすい等の話をしました。

 

 

2 研究の話

・中学校~高校における学生の心理と進路選択

・日本語学習環境及び、日本語教員・心理専門職の待遇

主にこの2つを話しました。

 

【中学校~高校における学生の心理と進路選択】

私は自身の経験上、進路選択が不可抗力で制限された時に、移民・難民の立場であっても私たちと同じように、心理的に不安定になってしまうと考えています。

なのでこの時期の心理支援は重要という話で、両者とも意見が一致しました。

学校だと、最も重要な窓口は担任の教師になりますが、昨今、教員の過酷な労働環境が問題になっています。心理職・カウンセラーの立場だと、外部から学校に入ってきて生徒のケアをする機会もあるので、「チーム学校」でより良い状況を目指したいという趣旨の話も聞かせて頂きました。

 

【日本語学習環境及び、日本語教師・心理専門職の待遇】

「言語習得は必要だが、担い手の日本語教師の待遇がよろしくない」という話題から始まったこの分野。身近に日本語教師を目指す人がいる友人からも、現役で生活していくには不安定との見解を聞きました。ご専門の心理専門職も同様で、高給・薄給ピンキリだそうです。

これらの役割を、勧める立場になったとして、高給の可能性があったとしても薄給の可能性が高ければ、すんなりとは勧められないので、「改善していけるといいな」という形で、議論が進みました。

 

 

3 これからの話

友人が研究の中で行うインタビューで、受け手との関係性を重視しているということが確認できました。

難民支援団体を応援する立場としては、「研究のみ行う」スタンスではなく、「研究を通じて繋がった人との関係性を大事にする」というところを確認したかったので、今回時間を取って頂きました。

私には支援団体の当事者で、直接移民・難民の方と接点を持っている友人がいるので、これから、研究者としての友人を紹介していきたいなと思っています。

 

 

難民認定申請者のメンタルヘルスは、対策が後手になりがちな分野です。

研究テーマの発信が、状況の改善になるといいな。

 

 

対談で話題に出た団体、URL載せておきます。

・RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)

http://rafiq.jp/

 

・難民支援協会

https://www.refugee.or.jp/

 

・さぽうと21

https://support21.or.jp/

 

 

以上、引き続きよろしくお願いいたします。