近くて遠い中間支援団体…なのか?

こんにちは~。
NPONGO擁護派の川田ですが、それだけだと一辺倒になるので、批判的思考も。


事業型のNGOでお手伝いしていたこともありますが、当時も直接の事業を持っていない団体が何をしているかはよく分からなかったし、現在も実のところよく分かっていません。
なので今回はそのことについて。


1 中間支援団体・ネットワーク型組織の主な役割

・情報収集
・団体と団体との関係づくり
・ロビイング活動

この辺りが、中間支援団体・ネットワーク型組織の主な役割ではないでしょうか?

ロビイング活動(アドボカシー)、各々の団体同士の関係づくり、調査のための情報収集は、いずれもNPONGOセクターにとって重要な仕事であることには、全く同意です。

 

2 支援は受益者に届けたい、人件費(経費)に使われたくない…?
「支援は、直接支援を必要としている人に届けたい」
こう考える人が多いのではないでしょうか?


それは素晴らしいことですが、「間」を担う人や組織への視点が、寄付者(私も含めて)としては、まだ足りないのかなと、「中間支援組織の目立たなさ」、に接する中で思います。
あと、現地事業を持っていないことが多い分、「現地の直接の支援対象者の写真」等は、これら団体は入手しにくく、それが発信(広報物制作等)における、訴求力の不足に繋がっているのかもしれないです。

 

3 寄付開始にあたってのイメージが沸きにくい
色々と書きましたが、事業に対してのイメージが沸きにくい、という点が、少なくとも私の場合は関心度合いに影響しています。

→ 寄付する時、寄付がどう使われるか、誰に対して使われるかについてイメージを膨らませて、「お金出していい」と思えた時に単発寄付なりマンスリーサポーターの開始なりをしてきました。


4 ネットワークの持つ力と、アドボカシーについての話
以上、アピールポイントがイメージしづらい中間支援団体ですが、挙げる成果は法律や制度といった大きな仕組みに直結することもあります。

中間支援団体もやる時はやるのです!

私の関心分野に寄せる形ですが、こちらをご覧ください。

migrants.jp

こちらの団体は、今回取り上げた中間支援団体・ネットワーク型組織にあたります。
情報発信やロビイング(アドボカシー)にも力を入れています。

現在進行形で大きな話題になっている、日本の入管制度の問題。
関連する分野に携わっている友人が異口同音に「これは・・・?」と、問題点を指摘し異を唱えている動きが有るのですが、現時点では持ちこたえています。

このことについて、こちらの団体が果たしている役割は大きく、そして、「現時点」に過ぎないので、これからも力を発揮して頂きたいところです。

 

最後のところでは、何かとイメージしにくかったネットワーク型組織を、より身近な形で伝えられればと思い、実際の団体を紹介しました。

現地事業ももちろんとても重要ですが、現地事業だけではない「役割」が、今以上に注目されるようになるといいなと思います。
やっぱり何かするにあたっては、形態を問わずお金は必要です。


今日はここまで。
ではでは~。